田作祭 卯の祭期間中、巳の日から亥の日までの7日間
社家の祖先神の国龍神(年祢神ともいいます)の婚儀を表現した儀礼的な行事構成となっています。そのことで豊穣が約束されるといいます。
国龍神は神輿に乗り、7日間にわたり毎夜異なる社家宅に泊まります。そこでは朝夕に神事と神楽が行われ、国龍神と社家の家人が共に食事をします(宅祭)。
4日目の申の日には、妃神を迎える「御前迎え」がおこなわれます。神職は早朝から西方約10キロにある宮山地区に向い、樫の木で作った妃神のご神体(神木)を迎えて阿蘇神社までお供をします。
道中で嫁入り前の禊や化粧の儀を済ませ、夕刻に阿蘇神社に到着します。神社参道では住民が萱束に火をつけ振り回して歓迎する火振神事が行われ、その間に神婚の儀が行われます。
7日目の最終日は満願日であり、結婚した夫婦神の前で豊作を祈念し、神職が稲作の耕作過程を模擬的に演じる田遊び(田作神事)が行われます。